皮革業界専門誌
二宮氏は1979年~2011年までの33年間にわたって皮革製品業界紙の記者を務め、独立開業して皮革業界誌「ジャパン・レザー・ジャーナル」を発刊していました。
社名の商標を取っていなかったため、現在の皮革業界誌会社ジャパン・レザー・ジャーナルとは同名ですが全くの別会社です。
月刊誌で1部1,000円で年間契約制でした。ほぼ人を雇わずに家族経営の会社で奥様が経理などの事務作業を務め、娘さんが集金や取材を手伝うなどしていたようです。
好調に部数を伸ばしていきましたが中国が安い皮革製品、特に安価な革靴を生産販売してきたことにより中小の革靴メーカーが相次いで倒産し、もしくは倒産しないまでも経費削減のためジャパン・レザー・ジャーナルの購読者数もだいぶ減少してしまい採算が取れなくなって廃業に追い込まれたようです。
紙面概要
タブロイド判の白黒の新聞でページ数は平均して12~14ページくらいでした。
内容に関しては当方は後期の紙面しか見たことがないこともあって中国の靴の生産量や国内での中国靴のシェアの伸びなど中国に関するものが多い印象を受けました。
その他にも皮革製品の展示会の記事も載ってました。国内で開かれる皮革産業の展示会は東京レザーフェアやジェトロ(日本貿易振興機構)が開催する皮革(素材、製品、機器)、履物の見本市・展示会などがあります。そういったところへ出展される数多くの華やかな皮革製品の写真を数多く載せ、説明文も添える記事もありました。
あとは新聞にとっては記事と同じくらい大事な広告も載ってました。でも私が見た時期には中小の皮革製品を作る工場は軒並み減っていたので広告も少なくて本当に一紙面に数えるほどでした。でもその中で目立ったのはRegal(リーガル)の広告でした。1ページ分丸々Regalの広告が載ってました。やはりブランド力のある所は違いますね。